【労務】第77弾 令和4年度 雇用保険料率のご案内

 「雇用保険法等の一部を改正する法律案」が令和4年3月30日に国会で成立しました。
 令和4年4月1日から令和5年3月31日までの雇用保険料率は以下のとおりとなり、保険料率が年度の途中(10月1日から)で変更となります。
 また、労働保険の年度更新手続きでは、令和4年度の概算保険料を算定する際に、上期(4月1日から9月30日)と下期(10月1日から3月31日)で保険料率が異なりますので、ご注意ください。

  • 令和4年4月から、事業主負担の保険料率が変更になります。
  • 令和4年10月から、労働者負担・事業主負担の保険料率が変更になります。
  • 年度の途中から保険料率が変更となりますので、ご注意ください。

【 令和4年度の雇用保険料率(下線は変更部分) 】

〇令和4年4月1日~令和4年9月30日

(枠内の下段は令和3年度の雇用保険料率)

〇令和4年10月1日~令和5年3月31日

コロナの企業活動への影響 7割が「継続している」

 株式会社東京商工リサーチが4月20日に発表した、第21回「新型コロナウイルスに関するアンケート調査」の結果によると、コロナの企業活動へ影響が継続していると回答した企業は、7割であることが分かりました。

【 調査結果のポイント 】

  • コロナの企業活動への影響、「継続している」が70.0%
  • 3月売上高、宿泊業の50.0%がコロナ前比「半減以下」
  • 3月売上高、木材・木製品製造業の73.9%が前年比増収
  • 事業再構築、「既に実施」は14.0%に達するも「今後検討」は伸び悩む
  • 事業再構築、「既存債務が取り組みに悪影響」が約4割
  • 借入金の返済、中小企業の20.1%が「懸念あり」

- 株式会社東京商工リサーチ 最新記事より抜粋 -

最低賃金の大幅な引上げ 賃金を引上げた企業は約4割

 日本商工会議所・東京商工会議所は、「最低賃金引上げの影響および中小企業の賃上げに関する調査」の結果を発表しました。
 昨年10月の最低賃金引上げ(全国加重平均28円)を受け、最低賃金を下回ったため賃金を引上げた企業割合は40.3%となることが分かりました。

【 調査結果のポイント 】

  • 昨年10月の最低賃金引上げ(全国加重平均28円(902円→930円))を受け、最低賃金を下回ったため、賃金を引上げた企業(直接的な影響を受けた企業)の割合は40.3%となった。
  • 現在の最低賃金額の負担感について聞いたところ、「負担になっている」(「大いに負担になっている」、「多少は負担になっている」の合計)と回答した企業の割合は65.4%。業種別では、コロナ禍で大きな影響を受けている「宿泊・飲食業」で90.9%と最も高い。
  • 今年の最低賃金額の改定について、「引下げるべき」もしくは「引上げはせずに、現状の金額を維持すべき」と回答した企業の割合の合計は39.9%と、前年調査から16.7ポイント減少した。一方、「引上げるべき」(「1%(9円程度)以内の引上げとすべき」、「1%(9円程度)超~3%(28円程度)以内の引上げとすべき」、「3%(28円程度)超の引上げとすべき」の合計)と回答した企業の割合は、前年調査から13.6ポイント上昇して41.7%となり、「引下げるべき」と「引上げはせずに、現状の金額を維持すべき」の合計(39.9%)を上回った。
  • 2022年度に「賃上げを実施予定」と回答した企業の割合は45.8%となった。また、「賃上げを実施予定」と回答した企業のうち、約7割(69.4%)が「業績の改善がみられないが賃上げを実施(防衛的な賃上げ)予定」と回答した。
  • 2022年度に「賃上げを実施予定」と回答した企業を業種別でみると、「情報通信・情報サービス業」(54.4%)、「製造業」(52.5%)、「建設業」(51.4%)が高い。一方、「運輸業」(27.0%)、「宿泊・飲食業」(24.2%)では2割台にとどまり、業種によって大きな差が出る結果となった。

- 日本商工会議所 調査・研究より抜粋 -

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